長期の休みでダラダラしてしまう子どもたち
メリハリがなく勉強のモチベーションがあがらない
長期の休みは毎日学校がないので、ダラダラと過ごしてしまう事はないでしょうか?
用事がなく、両親共働き、子どもだけで家で過ごしているとゲームをしたり、ユーチューブを見て過ごす事が多くなります。
特に我が家は学童保育に通っていないので、尚更です。
そうして、ダラダラと過ごしてしまうと、いつまで経っても宿題や勉強のモチベーションが上がりません。
ポイントカード制度を使って、勉強の楽しさを増す
どうしたら勉強のモチベーションが上がるのか?と考えたところ、やっぱり頑張った分だけのご褒美だと思いました。
私たち大人でも、仕事や育児で頑張った時に何かちょっとした贅沢がしたくなる時がありますよね。いつもよりちょっと贅沢な食事やスイーツなど。
ポイントカード制度を取り入れることで、勉強の楽しさを増す方法を紹介します。
ポイントカード制度のメリット
学習意欲の向上
ポイントが貯まることで、勉強に対するポジティブな刺激が得られます。
勉強をしてポイントが貯まれば、ご褒美がもらえる!その思いがあるのとないのとでは、勉強でのやる気も違ってくると思います。
一度、ポイントを貯めてご褒美をもらう体験をすれば、その嬉しい感覚が「また頑張ろう!」という好循環につながると思います。
目標達成の助け
短期的な目標が設定しやすく、達成感を得ることができます。
我が家の次女、三女の小学生組には5ポイントで100円と交換できる、と設定しています。
5ポイントならすぐに貯められます。そのすぐに貯められるというのが、コツです。
常に「頑張ればもう少しで貯まる」という感覚が、やる気を起こさせてくれるのです。
親子のコミュニケーション
勉強の成果を共有し、褒め合うことで絆が深まります。
親発進でポイント制度をやると決めたときは、親が定期的に進捗確認を行った方がいいです。
私は勉強をやるように促すときは、ポイントカードが子供に見えるように声がけをしています。そして、勉強が終わってポイントが増えたときには「あと〇〇ポイントでご褒美だね!」と励まし、ポイントが貯まったときは「ご褒美だね!おめでとう!」と一緒に喜びます。
そうやって、親子で喜びを共有できれば、目標達成の意欲も高まっていくと考えています。
ポイントカード制度の導入方法
①ポイントカードの準備
手作りでも市販のカードでも、子どもが使いやすいデザインを選びます。
「可愛いデザインの方がやる気が出る!」というお子さんもいると思いますし、お子さん自身に合った分かりやすいポイントカードの方が良いと言う方もいると思います。
私はエクセルで、我が家の子供たちに合ったポイントカードを手作りしました。
②ポイントの設定
勉強の内容や時間に応じて、どのくらいのポイントを付与するか決定します。
我が家のポイント設定は「甘い」と思う方もいるかもしれませんが、紹介します。参考までに。
①宿題の夏休みのワーク1ページもしくは学校から渡された植物の観察日記や新聞作りや自由研究等のどれか一つ
②毎日の一言日記
③何かがんばったことや、お手伝いをしたとき
・①と②をどちらもやって1ポイント(どちらか片方だけはダメ)
・③はなるべくやる前に申告して、頑張ったと判断したら1ポイント(親が仕事でいない時は事後報告になってしまいます。スマホを持っている子なら、ビフォーアフターの写真を撮ってもいいかもしれません)
①教科書の音読
②何かがんばったことや、お手伝いをしたとき
・①は、国語と英語は3ページ以上、社会と理科は2ページ以上、音読をすれば1教科につき1ポイント
・②は、小学生組と同様、やる前に申告して、頑張ったと判断したら1ポイント(親が仕事でいない時は事後報告になってしまいます。スマホを持っている子なら、ビフォーアフターの写真を撮ってもいいかもしれません)
中学生長女のポイント設定は甘いと感じた方もいるかもしれません。甘い設定理由は学校から出された課題は、やって当たり前という感覚でいてほしい思いからです。
それと、なぜ音読かと言いますと、読解力を上げる&声に出して本を読むことでアウトプットして記憶に残りやすくするため。
活動熱心な部活に入っているので、体が疲れていても音読なら、取りかかるまでのハードルが低いことも理由です。
数学は音読はできないので、ワークを何周も解いてもらうことにしています。(②の「何かがんばったこと」に含んでいます。)
③報酬の設定
一定のポイントが貯まった際の報酬やご褒美を決めます。例えば、お小遣いや特別なアクティビティなど。
夏休みですと、手持ち花火を買う、プールに行く、アイスクリームを食べに行くでも良いですね。
ちなみに我が家の場合は小学生には5ポイントで100円。中学生は20ポイントでラインギフトのスタバチケット500円券。
実践のポイント
ルールを明確にする
ポイントを貯めるための具体的なルールや基準を決める。
例えば…
・ワークを◯ページ出来たら1ポイント
・九九を1~9の段まで全部言えたら1ポイント
・音読◯ページで1ポイント
・暗記カード1周でポイント
などなど。具体的にルールを決めた方が子供も分かりやすく、目標達成しやすいです。
継続的なフォローアップ
定期的に進捗を確認し、必要に応じてルールを見直す。
ポイント制度を開始する前に、ルールは必ず決めておきますが、やり始めると「ちょっと達成することが厳しいな」ということも出てくると思います。その時はルールを見直すと良いでしょう。
実際、我が家の長女の最初にポイント制度のルールを決めたときは1教科につき1日1ポイントまでとしていましたが、用事がある日や部活の大会、練習試合があるときは音読をやるのが難しいということになり、1教科につき1日2ポイントまでと変更しました。
ポジティブなフィードバック
努力を認め、称賛することが重要です。
ご褒美のためであっても、勉強を頑張ってきた子供には褒めると良いです。「次のご褒美のために、また頑張るぞ!」というモチベーションにも繋がります。
また、目標達成できるのに時間がかかってしまった場合は、ルールの見直し、親からの声がけ、勉強するのに邪魔なもの(ゲーム、スマホなどの誘惑)を排除するなど、対策を一度考え直した方が良い場合もあります。
我が家の事例紹介
三姉妹のポイントカード
画像は8月14日時点のポイントカードです。
我が家の地域では夏休みは8月25日までなので、8月25日までの日付けでポイントカードは終わっています。
赤ペンでのバツ印はご褒美と引き換えをした”しるし”です。
8/14時点・小学生組のポイントカード↓
用事があった日は、宿題が出来なかった時もありましたが、去年と比べるとほぼ毎日宿題をしています。
完璧を目指すと、嫌になってしまうので、忙しくて出来なかった日は子どもたちに無理強いをせず、体を休ませていました。
8/14時点・中学生長女のポイントカード↓
ちょっと思っていたよりポイントが貯まるのが遅い感じです。学校からの課題や部活もしているからかもしれません。来年の中学生用のポイントカードは見直しが必要そうです。
効果の実感
昨年の夏休みはポイントカードは作らず、今年からポイントカードを始めました。
結論はポイント制度は良かったです。
小学生組は毎日の一言日記があるのですが、昨年はさぼり気味で、最長で10日くらい連続で書いていない時がありました。私も子供と一緒に「この日なにしたっけ~?(涙)」と悩む事が何度かありました。今年はほぼ毎日書けています。(忙しくてかけなかった時は次の日には書いています)
夏休みの宿題のワークも毎日少しずつやっているので、今の所(8/14現在)は、夏休み最終週に焦って終わらせるということにならなそうです。
中学生長女のポイントカードはというと、部活がある日は疲れて音読をする気力がない日が時々あり、元気な日にまとめてやるという具合です。本当は毎日やってほしいのですが、体が疲れてるのに強制させると、ポイントカードが続かなくなってしまう恐れがあるので、強制はさせていません。
まとめ
夏休みはダラダラ過ごしてしまうお子さんに、ゲーム感覚で出来るポイントカードを使って、勉強意欲を引き出す方法を紹介しました。
ポイントカードは長期休暇のときはもちろん、普段の学校がある時にも、ルールを変えて行うことができます。
目標を持って取り組むことは、勉強の”やらされている感”が少なくなり、ストレスフリーで勉強に取り組むことができます。
ぜひポイントカードを使って、親子共に楽しく勉強が出来たらいいなと思います。