先月、小学5年生の次女が一泊二日の野外活動に行ってきました。
我が家の住んでいる地域では小学5年生の時に、ほとんどの小学校で野外活動があり、国営や県営の『自然の家』という宿泊施設に泊まり、山登りや、野外炊飯、キャンプファイヤーなどを行います。仲間と協力しあって、協調性、自主性、社会性、創造力、忍耐力などを育む目的でおこなっているようです。
自然の家は接客などはなく、ベッドメーキングは自分でやるのですが、かなり丁寧に毛布をたたまないとやり直しをさせられます。食事は学校の給食スタイルで、おかわりは無しとなっているようです。
我が家の次女も、この野外活動で、山登り、野外炊飯、ほぼセルフサービスの宿泊施設でのお泊りで、心身共に鍛えられてきました。
野外活動出発前の心配
私は数年前から次女は野活に行けるんだろうか?と心配していました。
理由はいくつかあります。
まず境界知能は障害者ではないため、支援してくれる先生が付いてくれるわけではありません。そのため普通の子と同じように一人でやらないといけません。
普段から学校の準備やお出かけの準備を自分でやろうとしないため、私も一緒に手伝おうと声がけしてもやろうとしない。私が手伝わないと、キレるか準備しないまま、家を出発する事もあり、そのことで普段から悩んでいました。
他にも記憶力も弱いため、バッグのどこに何を入れたか覚えられずに探すのに時間がかかって、みんなと行動が遅れてしまうんじゃないか?という心配。
それと、次女は聞く力が弱く、野外活動では口頭で伝える事が圧倒的に多くなるため、みんなの行動に付いていけるのか?やらないといけないことをやらないままになってしまうんじゃないか?という心配。
次女は疲れすぎると、夜中に突然「ギャー!!」と大声を出すときがあるので、それがおきないか。年に1回程度ですが、野外活動は疲れるので、心配。
就寝前にちゃんとトイレに行くかという心配。
数えたらきりがないですが、長女の時よりも、いろんな心配事がありました。
野外活動の準備
当日の約3週間前に、野外活動の保護者説明会があり、主に準備物の説明、活動の流れ、注意事項などの話をされました。
家にない足りないものは早めに買い出しへ行きました。大きい旅行用バッグは長女が野外活動のために買った時のものを使うことに。
衣類以外はほぼ100均で買いそろえました。
タオル類も100均ですが、フェイスタオルは汗拭きやお風呂用で5枚。バスタオルは1枚。100均のタオルは厚さが薄くバッグの中が、かさばらないので、逆に良かったです。
タオルの他にも、歯ブラシセット、くし、ウェットティッシュ、お風呂用バッグ、軍手を100均でそろえました。
バッグに入れられるものは次女と一緒に準備をしました。保護者説明会の時に先生から「子供たちがバッグから物を取り出すときに、どこに何が入っているか分かっている状態だと助かりますので、準備をするときは、子供自身で荷造りをするか、親御さんと一緒に荷造りをするようにしてください。」とのことだったので、どこに何があるか次女と一緒に確認をして入れました。
荷造りをした翌日に私が「歯ブラシどこに入れた~?」「くしはどこ~?」と聞くと、どこに入れたのか忘れてしまっていたので、当日の前夜にまた次女と確認をしました。
野外活動出発の日
そして当日。いつも学校へ行く時間よりも1時間ほど早くに家を出発しました。
色々心配はありますが、無事出発。
野活1日目の夜。次女1人がいないだけなのに2~3人くらいいないような感覚。
長女・三女はわりと自分の事や学校の準備は自分でやる子なので、手がかからない子なんだと改めて実感。
次女は自分の事・学校の準備はやらない、声がけをすると反抗するタイプなので、正直私も親として自信を失ったり、疲れきってしまう時期がたまにやってきます。
そういう事もあり、次女がいなくて、楽すぎて逆に何か物足りないような気にもなりました。
野外活動中は学校から電話がくることなく、あっという間に2日が過ぎました。
帰宅の日は私は仕事だったので、仕事から帰宅をすると次女もすでに帰宅していて、疲れてソファに寝転んでいました。
無事に帰ってきてよかった。
次女に「野活どうだった?楽しかった?」と聞くと次女の答えは「普通。」と一言。
まぁ疲れているようだから、あまり質問しても嫌かな、と思い、その日は夕飯を食べてお風呂に入ったら休ませました。
次の日には「野外炊飯のとき、友達に(野菜を)切るの速いって言われたよ。」と言ってきたので、楽しかったんだな~と安心。
活動の様子が伝わってくる写真
野活から2週間後に写真販売のお知らせのお便りが来ました。
学校が契約している写真屋さんのホームページからネット注文です。
写真屋さんのホームページにログインして、写真を選びます。
1日目は山登り。仲のいいお友達と一緒に山登りをしたようで、楽しそうな様子が写真から伝わります。普段はカメラを向けると嬉しそうにはしないのですが、この時は、カメラに向かってピースをする写真が何枚もありました。
その後の宿泊施設でのレクリエーションや夜の食事、キャンプファイヤーも楽しそうに写真に写っていました。
2日目は野外炊飯です。写真を見てみると1日目とは違ってテンションが低い様子。疲れているのか?カメラに向かってピースをしている写真が1枚もない。
そして、1日目に比べると圧倒的に次女が写っている写真が少ない。
カメラを避けていたのかな?
集合写真で違和感
集合写真は景色が違うところで3種類。
どれも、まずまずの表情。
でもひとつ気になる点が…。集合写真でクラスみんなでポーズを決める時ってありますよね。誰かが「全員で〇〇のポーズにしよ~!」っていう感じに。
クラスみんな”ギャルピ”をしているのに次女だけ普通のピース。
※ギャルピとはギャルピースのことで、下の画像のように、ピースを180度回転させてVサインの方を下向きにして前に付き出すポーズです。
次女はギャルピがどういうポーズなのか知っているので、きっと聞いてなかったんだなと推測。
聞く力を家で鍛えられれば良いんだけど、境界知能の子ども向けのトレーニング本の”コグトレ”を実践しようとしても、私のやり方が悪いのか、次女は「やらない!」と言うし…。
私自身、あまりしゃべらないタイプなのですが、話しかけないと脳の発達にあまりよろしくないかなと思い、次女の嫌がらない話を積極的に話すように心がけています。
おわりに
私が心配してたことは、大丈夫だったのか、次女が話さないだけなのか分かりませんが、学校からは連絡が来ていないので、とりあえず無事、野外活動を終えました。
次、親なしでのお泊りは6年生の修学旅行になると思います。修学旅行は先生なしの子供たちだけの班で町の中を行動する自主研修があります。(先生は自主研修の行動範囲内を見回ってると思いますが。)
次女ひとりだけの行動ならかなり難しいですが、お友達が一緒ならなんとか大丈夫かな?次女の学年は不思議なくらい優しい子が多くていつも助かっています(*´ω`*)