嫌な生乾き臭
天気が悪い日の部屋干しした時に発生する、あの生乾き臭。すごく嫌ですよね。
良い汗ではなく、悪い汗のような嫌な匂い、時には雑巾みたいな匂いがします。
洗濯機の中ので、靴下の菌や家族の汗が服に移ってるんじゃないかと思っています。
そんな生乾き臭。一度付くとどんなに洗濯をしても、天日干ししても、濡れると生乾き臭が復活するんですよね。
カラカラに乾いて生乾き臭がなくなったと思った服でも、一度生乾き臭が出た服は、汗をかいた瞬間、ふわっと匂う時があるんです(涙)
お気に入りの服や使い勝手が良い服だと、捨てるのをためらってしまいます。でもその服を着て濡れると匂うしな…。
生乾き臭の元となるモラクセラ菌
生乾き臭の元となるのがモラクセラ菌の排泄物です。
モラクセラ菌は人間の口や鼻など人の粘膜にも存在している常在菌で、めずらしい菌ではありません。
モラクセラ菌は、温度が20°C〜40°C、湿度が60%〜85%になると繁殖しやすくなります。特に、梅雨の時期はモラクセラ菌の繁殖が活発になります。
ベンザルコニウム塩化物がモラクセラ菌を殺菌する
ベンザルコニウム塩化物は、殺菌消毒薬です。陽イオン界面活性剤に分類されていて、別名“逆性石けん”とも呼ばれています。
このベンザルコニウム塩化物が生乾き臭に効果があると知り、早速購入しました。
購入できるところは、薬局やドラッグストアの医薬品コーナーです。
今回ベンザルコニウム塩化物液オスバンS600ml入りを800円ほどでドラッグストアで購入しました。
ベンザルコニウム塩化物は人体に安全
ベンザルコニウムは手術部位の粘膜の消毒、粘膜の創傷部位の消毒、皮膚の創傷部位の消毒、感染皮膚面の消毒、結膜嚢の消毒、結膜嚢の洗浄、手術野の粘膜の消毒など、医療現場で使用されています。
※人体に安全でも、絶対に飲んだりしないでください。
※もし原液が皮膚についた場合は刺激を感じることもあるので、水で洗い流してください。私は指に原液が付きましたが、刺激は感じず少し乾燥した感覚になりました。
ベンザルコニウム塩化物の衣類での使用方法
①ベンザルコニウムを水で200倍に薄めます。
水1Lに対しベンザルコニウム5mlです。
②200倍に薄めた液に生乾き臭がする衣類を1時間以上浸けます。
③1時間以上浸けた衣類の水をしぼり、洗濯機で洗います。
生乾き臭が付いて数日経った服なら、この方法で匂いが取れました。
生乾き臭の衣類を数ヶ月放置していた衣類には
生乾き臭を数ヶ月放置していた衣類は、ベンザルコニウムを200倍に薄めて1~2時間浸けても匂いは取れません。
実際200倍に薄めて2時間ほど浸けてみましたが、匂いは取れませんでした。(正確には、匂いが取れた部分と取れなかった部分がありました。)
匂いが取れなかった衣類に、ベンザルコニウムを水で100倍に薄めた液に浸けました。
100倍は水1Ⅼに対してベンザルコニウム10mlです。
この100倍に薄めた液に1時間ほど浸しました。
見事、生乾き臭を数ヶ月放置していた衣類の匂いを取ることができました!
おわりに
今回、ベンザルコニウム塩化物を使って、生乾き臭の撃退方法を紹介しました。
生乾き臭を取る有名な方法で煮沸殺菌やアイロンの高熱を使ってモラクセラ菌を死滅させる方法があります。
その方法も良いですが、真夏にお湯を沸かしたり、アイロンを使ったりすることが、体力を消耗してしまうので、ベンザルコニウム塩化物を使いました。
ぜひ、ベンザルコニウム塩化物で生乾き臭を撃退を試してみてください。